製作者の想い

岩崎 敏正 Toshimasa Iwasaki

職人の技術と心を100%の状態で、お客さんのもとへ送る使命

ビデオ・ダイジェスト

主な仕事内容を教えてください
主に完成した製品を発送するための梱包作業をしています。若い頃、東京でアパレル関係の仕事をしていたので梱包作業の経験はあるのですが、服と違って傷つきやすい製品ですからね。へこんだり、傷ついたりということなくお客さんのもとへ届ける為に、日々しっかり丁寧に梱包しています。仲間である職人さんが丹精込めて作るものなので、最後の段階で台無しにするわけにはいきません。鹿島オリヂナルとして締めくくりの大事な作業を任せてもらっていることが、私にとってのやりがいでもあるし、また嬉しくもありますね。
梱包作業で大変なのは、どんな点ですか?

繰り返しになりますが素材がステンレスですから、やはり傷つきやすいのを考慮に入れて行なうのが大変ですね。単純な作業かもしれませんが、だからこそ手を抜けません。自分が品物を受け取る側のお客さんの立場だったら、梱包も丁寧で綺麗な方が気持ちいいじゃないですか。特に決して安くない商品を買っていただくわけですから、できる限り手間を惜しまずに作業したいですよね。
お客様から感謝の言葉をもらうことはありますか?
直接お客さんに受け渡すのではないので、残念ながらそういう機会はありませんね。ただ、これは感謝の言葉とは違いますが配送をお願いしている宅急便の運転手さんには「他所ではここまで丁寧に梱包しているところなんてないですよ!」って驚かれたことがありましたね。まあ、私は自分達がすべきことを、きちっと遂行するだけですよ。私達にとってもお客さんにとっても、完成した製品が傷ついて価値が目減りしていないことが何よりのことですからね。そういえば10年位前から万全の梱包を目指して、大きいサイズのエアーキャップを作れる機械を導入しました。実際に使ってみると、それから一度も商品の破損がありません。これは助かっています。また燃やしても有害物質を出さない素材のフィルムを使用しているので、お届け後の梱包材の処理が楽だと、ご好評いただいていますね。
入社して何年になりますか?

10年を越えましたかね。以前は東京で暮らしていたんですが、仕事を辞めたのを契機に、もともと願望のあった田舎暮らしをしようと、この場所に引っ越してきたんです。たまたま鹿島オリヂナルでの従業員募集を知り面接をしてもらったんですが、その場で大崎社長から「では明日から来てください」と言われて、こちらも「はい、よろしくお願いします」という感じで。この歳になって、こんなにも充実感を覚える仕事を続けさせてもらい、本当にありがたいと思いますね。

取材日2009年1月16日